2013年06月16日

日本語の何(なん/なに)の使い分けの規則

日本語の「何」は、「なに」と「なん」と読み分けることがあるが、これはある程度法則性がある。
この通信講座の特徴として、英語というかローマ字などに置き換えて日本語を理解していくのだが、その方法が非常にわかりやすい。

「なん(nan) 」は「なに(nani)」の 「i」が欠落したものであり、口語で発音しやすいように音が変化したもの。そのため、何の後に何の語が続くで、ある程度の法則性が見て取れる。

日本語「何」の規則表.jpg

何の規則性
「何」に接続する音が、 d(例:です)、 n(例:の)、t(例:と)の音で始まる時、「何」は「なん」と発音する。デスノート(です-の-と)、または「なんですの?と」覚えると覚えやすいかも。)
また「何」の後に助数詞が来て、それがHow manyを表すとき「なん」と発音する。

「何」の後がWhatを表す場合「なに」になる。

(例)
  <WHAT> ←→  <HOW MANY>
・なにじん(国籍)←→ なんにん(人の数)
・なにいろ(色の種類)←→ なんしょく(色の数)
・なにどし(何の年)←→ なんねん(年の数)

もちろん、言葉は生物なので、この法則にも若干、例外はある。

例外とは、例えば、
・慣用的な読み方に類するもの
・二通りの読み方(意味)がないもの
などは、これらの規則に該当しない。

一例として、「何曜日」は「なんようび」と読む。もし「曜日」に別の意味や異名があれば、「なにようび」と読む場合もありえるが、現在のところ、これには一つの意味しかないので、たまたま発音しやすいように「なん」曜日と、音便化したと考えられる。

曜日と違って、「月」の場合は異名があるので、「何月」は「なんがつ」と言えば11月、「なにつき」と言えば「霜月」となる。規則より意味の弁別が優先されるので、「月」の期間を言う場合は「何か月」と「か」が入る

以上のように「何」一つとっても、読み方は「本則」「音便法則」「意味の弁別」「慣用」といくつもの要素があり、どれかが優先されて読み方として定着し、使用されるようになっているのが日本語の面白さの1つの要素である。

また、「月」に関連するが、「四月」は「よんがつ」、「九月」は「きゅうがつ」となぜ読まないのか?と言った質問が、日本語学習者である外国人から、日本語教師として教壇に立っているときによく寄せられる。
これは、「しがつ」「くがつ」というのは「ネーミング(命名)」であり、カウント(how many)ではないからである。つまり「四月」は「卯月」、「九月」は「長月」と言うのと同じで「名前」(what)だから、左様な読み方に落ち着く、と説明できる。

このように英語を介して日本語を理解するとわかりやすく、また、外国人にも説明しやすい。日本語教師はやはり英語の知識は必要であり、英語で教える間接法その他、幅広い教え方を習得できる日本語教師養成講座を選択していくとよいだろう。

posted by Japanese Language | 通信で日本語教師養成講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする